
廃棄物の総発生量は国内全体で9,591tと、目標の9,000tに6%届きませんでした。処分量(焼却・埋立処分量、リサイクル量)は対前年で119t(4.3%)、処理費用は4.8%減少しています。
●廃棄物総発生量
●廃棄物処理の費用
久世工場では廃水処理から出た汚泥を、かくはん処理や廃熱・日光利用により乾燥させ水分を少なくすることで、汚泥量を約20%削減させ、処理に要するエネルギー、費用の減少をはかっています。
廃水は主に繊維加工による染色工程から排出されています。これら廃水は、独自技術による処理設備を設置し着色度などの自主基準を設け、国内外問わず同一基準で厳しく管理した結果、法定、自主基準ともにクリアしています。機能性製品の増加に伴い、廃水の水質と量が日々変化するなか、管理者教育などの技術伝承をはかり、日常管理を強化しています。
●BOD排出量と排水BOD濃度の推移
●透視度
| ●水質管理基準と2010年度実績 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ( )内は平均値 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
用水は主に製造部門における染色加工や、空調の冷却などに使用しています。
全体使用量のうち、地下水が64%を占めています。国内部門の全体使用量は対前年で5%減少、海外部門では電子部品やアパレル部門の生産増加の影響により、対前年で5%増加しています。ロスの削減や工程の改善、少量の水で染色加工が可能な設備の拡大により、更なる用水使用量の削減に努めます。
●用水使用量の推移
●用水使用量の内訳 (海外事業所も含む)
綾部事業所では生産量の減少に伴い廃水量が減少し、従来の連続式の廃水設備では大きなエネルギーロスが生じていました。そこで、少量でも効率的な処理サイクルが可能な回分式設備に改善し、廃水処理にかかるエネルギーと費用を約50%減少させるとともに、水質管理の安定化をはかりました。
PRTR対象物質の取扱量は121t。前年取扱量の100tに対して21%増加しました。プラスチック製品、電子部品生産量の増加に伴う溶剤使用量の増加が主な要因です。VOC※除去設備を導入し、環境への排出量を低減するよう努めています。
●PRTR対象物質取扱量と移動量
PCB廃棄物(トランス、コンデンサー類)については、日本環境安全事業(株)に委託し国の基準に従い計画的に処理を進めています。2010年度は九州グンゼ(株)ほか6事業所における高濃度コンデンサー計56台を処理しました。微量PCBの混入が判明したトランス等の重電機器についても適正に管理しています。
| ●高濃度PCB入り機器の保管数と登録数(2011年3月末) | |||||||||||||||||||||||||
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| ●低濃度PCB混入の可能性のある機器※の調査状況(1989年以前に製造された機器) | |||||||||||||||||||||||||
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吹き付けアスベストは、倉庫壁部分に1箇所残っていますが、当該倉庫を閉鎖し、厳正に管理しています。それ以外は全て撤去しています。また、アスベスト含有の保温材等も計画的に撤去を進めています。
廃水処理の新技術で環境負荷の低減に挑戦中
クラゲール(クラレ株式会社)は、ポリビニルアルコール樹脂でできた直径約4mmの小さな球体で、20ミクロン前後の網膜状の構造があり、1個あたり約1~10億もの微生物が生息することができます。たくさんの微生物を活躍させることで廃水処理能力が高まる上、設備もコンパクトになります。2010年度より、宮津工場の廃水設備で試行しています。
(写真:クラレ株式会社提供)