グンゼ株式会社 電子部品事業部

GUNZE Electronic Components Division

会社案内

電子部品事業部の歩み

Corporate History グンゼの歴史

アパレルメーカーとして圧倒的な知名度を持つグンゼ。
実はタッチパネルメーカーとしても25年以上の歴史をもち、
業界内でのパイオニアとしてその歴史を刻んで参りました。
その生い立ちとは —

アパレルメーカーとしてのグンゼ

グンゼは、1896年創業の地である京都府何鹿郡(現在の綾部市)の、地場産業であった蚕糸業の振興によって地域の産業発展を目指し創業の産声を上げました。その後は繊維業を中心として、これまで様々な事業に取り組んで参りました。

時代の移り変わりと共に、需要の減少が著しかった製糸業に代わり台頭したのが、メリヤスに代表される肌着やパンティストッキングなどのアパレル事業でした。インナーメーカーとしてのブランドイメージを持つグンゼですが、その歴史の中で培われたのはアパレル業だけではありません。それらアパレル製品を包む包装フィルムの自社開発にも、積極的に取り組んで来たのです。

メリヤス肌着(1946年頃)
インナーウエア製品
パンティストッキング
透明導電性フィルム
「GZ フィルム」(1986年発売)

パンスト包装用のフィルムから生まれた透明導電性フィルム

この包装フィルムの開発・製造の取組みが、後のプラスチックフィルム事業となり、その技術の応用として機能性プラスチックフィルムの開発にも着手していったのです。

総合アパレル化を図りつつ、非繊維分野への展開を推進して
生活文化産業としてのグンゼの発展を期す。

これは1990年代の弊社事業ビジョンとして謳われていた言葉です。新規事業の導入は、経営における最重要課題のひとつでした。そこでプラスチック事業部では、1980年より新しい事業分野を求めて高機能樹脂や新加工技術の本格的な研究を開始。そのなかから浮かび上がったひとつの答えが、透明導電性フィルムだったのです。
ビデオデッキなどの映像家電の普及に伴い、エレクトロニクス分野での成長を見据えてスタートした透明導電性フィルムの研究・開発。基本的にプラスチックフィルムの2次加工分野でありながらも、耐久性をはじめとする様々な機能評価を繰り返しつつ、1986年に本格生産を開始。光を通し、電気も通す、画期的な機能性フィルム「G-TEC」の販売が開始したのでした。

既存事業の応用から新規事業を生み出すグンゼの成長戦略

機能性プラスチックの製造技術は、その後、フィルム資材の提供だけでなく、1985年からなる自社における電子部品事業部のタッチパネル製造にも応用されました。タッチパネルの進化には、優れた機能性フィルムの開発は欠かせません。耐久性や、耐熱、対指紋、低反射など様々な機能性フィルムの開発にも成功し、今日に至っております。
新規事業の開発において、グンゼが目指しているのは「既存の経営資源に何らかの拠点を持ち、産業社会を革新するハイレベルな技術を基幹とする事業分野」です。
包装用フィルムの応用から繋がった電子部品事業部のタッチパネル製造の取組みは、既存事業の応用から新規事業を生み出すというグンゼの長年にわたる成長戦略から生まれた事業なのです。その考えは、電子部品事業だけでなく、生体吸収性をもつ医療材料の開発や、帯電ベルト製造など高機能プラスチックス分野(エンジニアリングプラスチックス)など現在の弊社事業の礎となっているのです。

クリーンルーム作業風景(1986年頃)
GZフィルムを使用した
タッチパネル試作品

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