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高硬度HDフィルム(High Hardness High Durability Film)

高硬度フィルム

●HDフィルム(High Durability Film)とは
PETフィルムに硬度を付与するためには、ハードコートが不可欠です。しかし、9Hの発現には難易度が高いことやハードコートが紫外線劣化することが課題となっていました。
グンゼは成型加工により、有機&無機ハイブリッド材料単体でのフィルム化を実現しました。ハイブリッド化により、高硬度・高耐熱・高耐光を両立させたフィルムです。
 
●高い耐久性が求められる用途に
HDフィルムは最大9Hの鉛筆硬度を有し、アクリル板と同等の硬度を維持しながら、重さ・厚みを軽減します。スマートフォン、タブレットPC等の最表面カバー、カーナビ等の高耐久性が要求される用途に好適です。
概略構成

●特長-1

傷に強い!

鉛筆硬度は塗膜の硬さを表現するためのもので、JISで規格化されています。樹脂やプラスチック、塗膜の引っ掻き傷への耐性を測る場合に鉛筆硬度が用いられ、JIS規格では6B~9Hの17段階があります。HDフィルムは最大値の9Hを発現します。

◼︎表面硬度比較

鉛筆硬度 ■表面硬度比較

●特長-2

高耐久!

◼︎高耐久
ガラス転移点という用語は、プラスチックに対して使用されます。プラスチックは、ある温度以下では分子の運動が制限され、硬質な性質を示します。
ところが、ある温度以上に加熱すると、分子が運動しやすい状態になり、軟質の性質を示します。この温度のことをガラス転移点(Tg)といいます。
HDフィルムはガラス転移点が非検出であり、高温でも軟質化しにくく、加工プロセスなどに対する耐熱性があります。(200℃)UV耐久性

DSG測定

◼︎紫外線耐久性
ハードコートが付与されたPETフィルムの場合は、紫外線によってハードコートの劣化が生じる課題があります。
HDフィルムは単層で形成されたフィルムであり、ハードコートがないため、紫外線によって剥離することがありません。

UV耐久性(ハードコート剥離)

●特長-3

虹ムラ発生無し!

■光等方性
結晶構造や高分子の配向などの影響を受け、2つ以上の屈折率を持つ特性のことを複屈折と呼びます。複屈折は屈折率の差で表され、屈折率差とフィルムの厚さの積をリタデーション(位相差)といいます。
PETフィルムなどは複屈折性を示し、リタデーションの高い材質であるため、光が通過すると光の干渉が生じ、虹ムラが発生します。HDフィルムはリタデーションが低く、偏光サングラス越しでも虹ムラが発生しません。

リタデーション(nm)光等方性

■光学特性
低反射機能付与の方法の一つにAG処理(Anti-Glare処理)があります。AG処理は、一般的にフィラーと呼ばれる数umの粒子をハードコートへ添加することで発現します。HDフィルムは、表面へ直接凹凸形状を形成することで、AG処理を施すことが可能であり、ハードコート塗工の必要がありません。

●ラインナップ

ラインナップ

※上記は実測値であり保証値ではありません。

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