離型性とは?【プラスチックにおける重要性】
- 用語集
離型性とは、非粘着性とも呼ばれ、材料の表面に粘着物や異物が付着しにくくなる特性です。 例えば、プラスチックフィルムの片面に粘着層がある場合、反対面に離型性を付与することで、巻き取り時にフィルム同士がくっつかないようにすることができます。
離型性のメカニズム
離型性は、目的に合った離型効果のある素材を選定し、フィルムの表面に塗布又は層を形成することで発揮させます。
また、フッ素樹脂やシリコーン樹脂等の離型性の高い材料を選択することでも機能を付与できます。
その他にも、表面に微細な凹凸形状をつけることで、接触面積を減らし、離型性を高めるという方法もあります。
離型性が重要な理由
金型などで成型加工した樹脂の離型性が悪いと、成形品が金型にくっつき、取り出しに手間がかかることがあります。
また場合によっては、成型品や金型自体が損傷してしまうリスクもあります。
離型性は、生産効率や製品の品質において、重要な役目を果たしているのです。
私たちグンゼでは、適切な材料を選ぶことや、異なる素材を組み合わせる「異種多層化技術」によって、離型性を有したフィルムの開発をしています。
また、地球環境に配慮するために、フッ素樹脂を使用しない離型フィルムの開発を目指しています。
エポキシ樹脂・シリコーン樹脂・繊維強化プラスチック(FRP)など、様々な材料に対して離型性を発揮できるよう、日々研究開発に励んでいます。