脱炭素化に向け、求められるエネルギーの有効活用
カーボンニュートラルな社会の実現に向けて、エネルギーの効率的な活用を促進するため、現在のリチウムイオン電池の抱える3つの課題の解決と新しい電池技術および製造プロセスの開発が進められています。
3つの課題
これら取り組みの一つとして全樹脂電池の開発が進められており、設計アイデアを実現するために、集電体の機能を樹脂によって実現する必要がありました。
樹脂集電体フィルム
集電体に求められる電気特性、機械特性を満たす樹脂フィルムを提供します。
樹脂集電体フィルムのメリット
安全性
樹脂材料を中心に構成されており、短絡時に懸念される大電流の抑制が可能です。
エネルギー密度
樹脂材料を中心に構成することで、金属集電体と比較してより軽量で同等のエネルギー密度を達成可能です。
また、厚み方向への導電性を付与することが可能であるため、新しい電池構造への活用が期待出来ます。
電池寿命
樹脂を用いることで活物質との密着性を向上させることが可能であるため、電池の充放電に伴う膨張収縮への追従性を付与することが出来ます。
また、使用する電解質に耐性を持つ樹脂を使用することで電池寿命の向上が期待出来ます。
今後の展開
私たちは、これまで培ってきた製膜技術を用いて、開発中の次世代電池が抱えている課題に合わせた機能性フィルムを提案します。
また、樹脂集電体フィルムの開発で培われた技術は、今後、電池用途に限らず多くの電気化学デバイスの実現に貢献出来ると考えています。