津山グンゼ 繊維の知識
繊維素材とアイロン温度
溶解点・軟化点
いずれもミシン糸の耐熱性の指標であり、「溶融点」はミシン糸が熱で溶ける温度であり、「軟化点」は熱で柔らかくなり始める温度である。合繊ミシン糸は縫製時の摩擦熱により、糸切れ、目飛びを起こす場合があり耐熱性は縫製上の重要なポイントの一つである。
また、後工程でのアイロン、プレス温度の設定にも影響があるので、これらを考慮した上で適正ミシン糸を選択する必要がある。

  ポリエステル ナイロン6
溶解点(℃) 255~260 215~220
軟化点(℃) 238~240 180

  ナイロン66 綿
溶解点(℃) 255~260 235分解
軟化点(℃) 230~235 無し

  ケプラー ポリプロピレン
溶解点(℃) 426炭化 150分解 165~173
軟化点(℃) 無し 無し 140~160
溶解点・軟化点

番号

記号

記号意味

301

アイロンは210度を限度とし、高い温度(180~210度まで)で掛けるのがよい。

302

アイロンは160度を限度とし、中程度の温度(140~160度まで)で掛けるのがよい。

303

アイロンは120度を限度とし、低い温度(80~120度まで)で掛けるのがよい。

304

アイロン掛けはできない。
溶解点・軟化点
高温アイロン 綿・麻・レーヨン(短繊維)・ポリノジック
中温アイロン 毛・絹・レーヨン(短繊維)・キュプラ・ビニロン
ポリエステル・ポリプロピレン
中~低温アイロン ナイロン・アセテート・トリアセテート
低温アイロン アクリル(短繊維)・アクリル系・ポリウレタン・異型断面系・フィラメント加工糸




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