宮津工場
日本三景・天橋立のほど近く、1912年に生糸工場として京都の地に誕生した宮津工場。
1947年に肌着事業へ転換してからの歩みは、日本の肌着の歴史であるといっても過言ではありません。
脈々と受け継がれる品質へのこだわり、そしてそれを実現する高い技術力と人間力。社員たちの日々の試行錯誤によって、最先端の技術を盛り込んだハイクオリティな製品を生み出し続けています。
宮津工場では、商品の開発部門と研究所が隣接していることが強み。
快適サイエンスラボを活用し、ここちよさを届ける商品を日々開発しています。
丸編み機
Machine
丸編み機
針を上下に動かし、糸を送り込んでループを作り、回転させながら生地を編んでいきます。
上下あわせて、2,500本の針が設置されており、1分間に50回転し最大100メートルの生地が編める編機になります。
編機はグンゼのノウハウが凝縮された自働制御型設備です。
職人の技
Professional
職人の技
丸編機をオーバーホールする際に、針をすべて技術者が手作業で差し替えしています。
検査
Testing
検査
編立が終わった生地に照明を当て、職人の目で品質検査をしています。
検査の職人は、社内の検査員講習会を受講後、テストで合格し認定された方のみができる工程になります。
成形編機
Machine
成形編機
成形編機はコンピューターで専門技術者がプログラミングし、デザイン性に優れた立体的な生地を編んでいます。
1枚1枚ピース編み立てをしており、約5分でボクサーパンツを1枚編むことができます。
また、どの機械で編み立てされたことがわかるように機械番号のロゴをマチに編み立てしています。
※最終的にカットされるため品質に問題はございません。サイズが混在しないようにサイズマークを編み込んで管理をしています。
検査
Testing
検査
鉄片感知器を使用して、生地に針が混入していないか検査を実施しています。
更に抜き取りで、照明を当て生地の表面検査をしています。
腰ゴム、裾のメーキャップ部分に、ほつれや目落ちがないか検査をしています。
染色フロア
Floor
染色フロア
染色では、大量の水を使用するため一般的には床材にコンクリートが使用され長靴もしくは外履きで作業し、汚れたら水で流すというのが一般的ですが、グンゼでは 床材に ヒノキ板を採用し 、上履きで作業しております。
ヒノキ板を用いることで、汚れがわかりやすくなり、グンゼの3つの躾である「そうじをする」を徹底し、従業員全員が、綺麗な職場環境を作っています。
また、最新のデジタル技術を取り入れ、全染色機のプロセスを集中管理しています。
染色機
Machine
染色機
反組で繋げた生地を水の力とモーター駆動により、生地を回転させて染色します。
生地を伸ばさず、引っ張らずにストレスを与えない状態で、染色をすることが出来る設備です。
生地を染めるレシピや薬品の注入はプログラミングされ、染色データをプロセス管理することで品質の安定化を図っています。
検査
Testing
検査
染色ロットごとに染色が終わった生地を基準色と照合し、直接職人の目で見て色見の検査を実施しています。
また、カラー別の基準値と結果を数値でも管理し、職人の目だけではなくデータでも色見の検査を実施しています。
脱水
Dehydration
脱水
濡れた生地をそのまま乾燥すると乾燥ムラやシワになるため、乾燥前に脱水をして生地を広げたあとに乾燥をします。
生地を広げる工程は従来の手作業から自働化設備を開発し効率化を図っています。
スカッチャー
Scatcher
スカッチャー
脱水した生地をスカッチャーという機械で、高さ約6メートルまで一気に立上げてねじれをとります。
乾燥機
Dry Machine
乾燥機
乾燥工程では、生地の風合いを損なわないように温度をかけて乾燥させます。
また、家庭で洗濯・乾燥した後に製品が縮まないよう、乾燥機の中で生地に上下から風をあてて防縮させています。
商品が縮みにくいというグンゼ品質の信頼につながっています。
仕上げ
Finish
仕上げ
テンター設備は広巾生地の両端部を機械にセットし、熱を加えることにより乾燥させて基準の生地巾、度目に仕上げします 。
品質管理について
Quality
品質管理について
生地仕上げの品質管理としては、巾と度目の管理をしています。
生地巾の自働測定とあわせ 、直接職人が生地の巾の測定と度目の管理もしています。
※度目とは編目(ループ)の密度のこと。
検査
Testing
検査
裁断を行う前に最終の生地検査を実施しています。
生地に欠点が発生している場所には金属入りシールを貼付し良品との識別をしています。
CAM裁断機
CAM
CAM裁断機
CAM裁断機では、無地もしくは総柄の広巾生地を自働裁断しています。
生地の上にビニールを被せ、下から吸引し、圧縮状態にすることで裁断する際に生地がずれずに同じ形にカットできます。
裁断プログラムはオートマーキングを使用して、製品にならない生地屑の発生を少量に抑えています。
バンドナイフ
Band knife
バンドナイフ
バンドナイフは自働裁断機では対応できない細かな裁断を手作業で行う工程です。
パーツが細かく高い精度が求められる工程のため、作業時は両手に金属製の手袋を装着することを標準とし、作業中は話しかけることを禁止しています。
ノン刃型裁断機
Non-blade
ノン刃型裁断機
ノン刃型裁断機は、パーツ別に一枚一枚違ったものを自働裁断しています。
パーツの形状に沿った裁断をするために、座標軸をもとにカメラを用いて、裁断機を制御しています。
インクジェットプリント
Inkjet
インクジェットプリント
インクジェットプリント機は特殊な染料を用いて生地にデザイン柄をプリントします。
プリント後に熱をかけることで色鮮やかな発色となり、審美性の高い生地になります。
腰ゴム輪縫い自働機
Machine
腰ゴム輪縫い自働機
腰ゴムをサイズごとに裁断し、輪状に自働で縫い上げます。
プログラムでブランドのロゴが決められた位置にくるように設定しています。
検査に用いられる道具
Tool
検査に用いられる道具
どの工程でも検査用の道具を機械の横に置き、いつでも検査できる準備をしています。