グンゼ メディカル
事業部について

メディカル事業部では、縫合糸や人工皮膚、人工硬膜など、主に体内に吸収される生体吸収性材料に特化したさまざまな医療機器を製造しています。

医療分野への
進出のはじまり

1980年。当時グンゼでは、衣料の分野で長年培ってきた繊維素材の技術やノウハウを、新たな分野で応用できないか、その可能性を探り始めていました。

ちょうどその頃、京都大学では医用高分子研究センター(現在のウイルス・再生医科学研究所)が設立され、新しい医療材料の開発を模索していたところでした。

同センターが、グンゼの持つ円筒状の編み上げ技術に着目したことがきっかけで、産学協同での開発がスタートしました。これが、グンゼによる医療分野への進出のはじまりでした。

生体吸収性縫合糸の開発
そしてメディカル事業部の誕生

最初の開発目標は「生体吸収性縫合糸」。当時の日本では縫合したあとに抜糸が必要でしたが、アメリカではこの頃すでに、手術に用いられる縫合糸のうち5割が吸収性に置き換えられていたのです。

そこでグンゼと医用高分子研究センターは、生体吸収性ポリマーによる生体吸収性縫合糸の研究開発を1984年に開始。そして2年後の1986年、グンゼは日本で初めて生体吸収性縫合糸の事業化に成功しました。

この事業化を機に様々な製品が開発・販売され、2010年わたしたちメディカル事業部が誕生したのです。

医療分野でも
“ここちよく”

メディカル事業部の使命は、グンゼのブランドステートメント「明日をもっと、ここちよく」を、医療の現場でも実現することです。

例えば、生体吸収性に特化した医療機器は、患者さまに、より低侵襲な手術と、手術中から術後まで続く“ここちよさ”を提供します。また、現場の声を反映した医療機器の機能と扱いやすさは、医療従事者のみなさまの負担も軽減します。

また、吸収性縫合糸の研究開発から始まったメディカル開発室は、メディカルセグメントとなりメディカル事業部とグンゼメディカル株式会社に進化しました。

グンゼメディカル株式会社が研究開発部門と営業部門を持つことで、医療現場によりそった研究、製品開発を行える体制を整えています。

これからもメディカル事業部は、グンゼならではの技術とアイデアによって、医療分野への“ここちよさ”の提供に努めてまいります。