2023年10月31日

人生の1/4は睡眠時間。グンゼが目指す「毎日カイミンの幸せ」

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人生の1/4は睡眠時間と言われていますが、仕事や通勤時間・スマートフォンの使用時間が長い日本人は、世界的にみて睡眠時間が短いと言われています。睡眠時間が不足すると、仕事のパフォーマンスが下がったり、体調不良の原因になったりすることも。そのような睡眠事情の中、家電や食品など睡眠の質に着目した商品が次々と発売されています。実は、グンゼも50年近くパジャマやホームウェアを作り続けています。そこで、睡眠改善インストラクター※としてさまざまな商品を生み出している快眠のプロフェッショナル岡田さんに「眠りの環境をサポート」する商品の開発秘話を聞きました。
※睡眠改善インストラクター・・・睡眠に関する正しい環境と生活習慣をアドバイスする「睡眠改善指導者」として一般社団法人日本睡眠改善協議会が認定した資格制度

そもそも、寝る時にはパジャマを着た方がいいですか?

そうですね。パジャマには、寝ている時を考えたさまざまな機能があり、快適な眠りをサポートしてくれるので着ることをおすすめします。その1つが素材です。人は季節に関係なく寝ている時に汗をかきやすく、特に夏場の汗によるべた付きは寝づらさの原因になります。綿や麻などの吸湿・吸水性に優れた素材のパジャマを選べば汗をかいてもベタつきにくく、快適です。逆に冬場は、程よい厚みのものを選べば、保温効果も高くなり、寝冷えを防いでくれます。
2つ目がデザインです。パジャマは体を締め付けないようにゆとりのある作りになっています。首元や胸元がゆったりとした形のものや、腕や足まわりにゆとりがあるものを選ぶと通気性も良く動きやすいので、寝苦しさも軽減されます。それ以外にも、パジャマを着ることそのものに脳のスイッチを睡眠モードに切り替えて眠りに導く効果があると言われています。

グンゼならではのおすすめのパジャマはありますか?

私たちは、パジャマやホームウェアを通じて「よりここちよい睡眠とライフスタイルをお客さまにお届けすること」を目指して、素材や設計にこだわった商品開発をしていますが、そのこだわりを科学的に検証して開発した「寝返りしやすいパジャマ」があります。寝返りには血液の流れを促すことで体の負担を和らげたり、体の熱を逃して体温を最適化したりする効果があり、睡眠の質を大きく左右する動作なのです。実は、人は寝ている時に20回前後の寝返りを打つと言われています。

寝返りを検証するってどういうこと?

「寝返り」のしやすさをどうしたら可視化できるかを考えた結果、「寝返り」をする時に使う筋肉の量に着目し、筋電図で測定することにしました。そして、「筋肉をできるだけ使わないこと」を「寝返りのしやすさ」の基準に設定しました。つまり、筋肉を使わないで寝返りできるということは、楽に寝返りができるということで、カラダへの負担の軽減につながるということです。さらに、3D解析による腕の上げ下げの角度や、可動域といった数値も評価に加えました。こうした科学的検証を重ねて生み出したのが、寝返りがしやすい「寝返り設計」(特許出願済)です。これは、肩のラインとアームホールの設計を工夫し、背中や肩、腕を動かしやすくし、従来品に比べて約9%も少ない動きで寝返りができるようにしました。そして、2020年10月に「KAIMIN NAVI」ブランドから「寝返りがしやすいパジャマ」を発売しました。「KAIMIN NAVI」では、これまでも有名タオルメーカーと共同開発した素材や、吸放湿性に優れたシルク100%素材など快適な眠りのために重要な「衣服内環境」を調節するこだわり素材を使ったパジャマを開発してきました。そこに、さらに、科学的アプローチによる「寝返り設計」という設計ノウハウをプラスしたことは、グンゼ独自の取り組みだと思います。

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商品開発をする上で大事していることはありますか?

商品開発にあたっては、「社会の変化に対応する、新しい商品を創る」ということを常に考えています。そのために、ライフスタイル調査や市場の売れ筋商品の調査なども行っています。実はそこから生まれたヒット商品もあります。調査の中で「寝る時に何を着ていますか?」という質問をしたところ、約4割の方が、Tシャツなどを着て寝ていることがわかりました。その結果を受けて「それなら、寝る時専用のTシャツを作ろう」というアイディアから生まれのが、2022年に発売した睡眠専用Tシャツ「寝るT」です。

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睡眠専用Tシャツ「寝るT」とは?

「寝るT」は、快眠できるTシャツを目指して開発した素材、設計ともにこだわったTシャツです。夏場は寝ている時にもペットボトル約1本分(500ミリリットル)の汗をかくと言われているのですが、「寝るT」の背中側にはNASAのために開発された温度調整素材の「アウトラストⓇ」をメッシュにして採用しました。「アウトラストⓇ」は繊維の中に組み込まれたマイクロカプセルが体温を感知し、熱を吸収・放出することで暑くもなく寒くもない状態に保ちます。また、前側も吸汗速乾性のある綿100%にすることで汗をかいてもより快適に寝られるTシャツに仕上げました。そして、パジャマで培った「寝返り設計」も取り入れ、肩と袖の縫い合わせのラインを下げて、背中から肩までの面積にゆとりをもたせたドロップショルダー設計にしました。そうすることで、背中を丸めた時や体をひねった時のつっぱり感が軽減され、寝返りしやすくなっています。

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「寝るT」の反響はどうでしたか?

「寝るT」は発売と同時に各種メディアで取り上げていただき、約2週間で完売しました。
お客さまからも「不思議と暑くない。寝つきがよくなったように思う」「汗をかいてもムレにくい」などのお声をいただき、私たちの商品で快適な睡眠のお手伝いができたのかなとうれしく思います。こうしたお客さまの声はモチベーションにつながります。
「寝るT」の反響を受けて、その後、「寝るTノーマルタイプ」を発売しました。最初に発売した「寝るT」はゆったりしたスタイルでしたが、ノーマルタイプはパジャマやルームウェアの下に着てもごろつかないすっきりスタイルになっています。2023年も引き続き好調で、今秋には、寝る時専用パンツ「寝るパン」も発売する予定です。

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今後、どんな商品を作っていきたいですか?

価値観の多様化やライフスタイルの変化など、お客さまのニーズは日々変化しています。
今以上にお客さま、そしてお客さまの暮らしを見つめ、これまでの知見やノウハウを活かした商品で快眠のお手伝いをしていきたいですね。

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