ニュースリリース

資源を循環させる製造工場「守山サーキュラーファクトリー®」竣工のお知らせ
ゼロ・エミッションを実現する製造工場が稼働開始

グンゼ株式会社（本社：大阪市北区、社長：佐口　敏康、以下「グンゼ」）は、4月18日、プラスチックフィルム事業の基幹である守山工場をサーキュラーファクトリー®（資源循環型工場）に転換し、竣工いたします。この工場は、太陽光や豊富な水資源をエネルギーとして活用するだけでなく、従来の「Take（資源を採掘して）」「Make（作って）」「Waste（捨てる）」という直線型システムのなかで活用されることなく廃棄されていた製品や原材料などを新たな資源と捉え、廃棄物を出すことなく資源を循環させる製造の仕組みを取り入れた最先端の施設となります。
グンゼは、2019年12月「プラスチック資源循環基本方針」を制定しました。そして、プラスチックフィルム事業では、2027年までに使用原料の50%をリサイクルおよびバイオマスなど循環型原料に置き換え、2030年には100％まで引き上げることを宣言しています。このサーキュラーファクトリーは、プラスチック廃材を出さないゼロ・エミッション※1を実現する工場です。そして、異種積層化された自社フィルムを回収し、異種分離と再生技術を確立させ、100％循環型原料の製品化を実現させていきます。
※1 ゼロ・エミッション
ある産業から出た廃棄物を別の産業が再利用することで、廃棄物の埋め立て処分量ゼロを目指す取り組み。

竣工する守山サーキュラーファクトリー

■守山サーキュラーファクトリーの概要

■今後の展開

サーキュラーファクトリー竣工後、2026年までにはリサイクルセンターを設置し、従来の技術では困難であったナイロンとPET等の異種積層フィルムの商業ベースでの分離再生を行います。これにより、本来のサーキュラーファクトリーの完成となります。
現在は、ガスバリア性が求められる包材には、リサイクルしやすいモノマテリアル化の流れが主流となっていますが、当社のコアコンピタンスである異種積層による機能性付与技術を生かすため、この分離再生技術を普及していきます。
プラスチックフィルム事業は、2030年を目標に「サーキュラーメーカーへの変貌」を掲げ、この守山サーキュラーファクトリーをモデル工場として、培ったノウハウは海外も含めて他の生産拠点にも投入し、2030年までにはプラスチックグループ全体で廃プラゼロに取り組んでいきます。

以上

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