ニュースリリース

2023年度入社式 社長メッセージ

グンゼ株式会社(本社:大阪市北区、社長:佐口 敏康)は、創業の地である京都府綾部本社に35名の新入社員を迎え、2023年度入社式を挙行しました。社長メッセージ(要旨抜粋)は下記のとおりです。

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

皆さんは学生生活の最後の3年間をコロナ禍で過ごし、想定外の学生生活を強いられたことでご苦労も多かったと思います。3月13日からは、マスク着用は個人の判断に委ねることになりましたが、それゆえ、皆さんはいろいろな不安を感じながらも、期待・希望に胸を膨らませつつ、本日の入社式を迎えられたと思います。本日は、この先ニューノーマルと呼ばれる時代を共に歩んでいくこととなる35名の仲間達の門出の日になります。グンゼグループを代表して、心より歓迎をいたします。

当社は1896年、当時何鹿郡と言われた京都府の綾部市で創業し、今年で128年目を迎えました。創業者の波多野鶴吉翁は、この地域の主要産業である養蚕・製糸など蚕糸業をより発展させることこそが何鹿郡の正しい方針、すなわち「是」であると考え、その中核を担いたいとの強い思いで「郡是」という社名で会社を設立しました。そんな当社の成り立ち自体が、いわば「誰ひとり取り残さない社会的課題の解決」であり、今日の「サステナブル経営」のさきがけであったと言えます。我々社員一同はこの由来を持った社名と、創業時の「志」を誇りとしております。

入社にあたり、皆さんにお願いしたいことが3点あります。

(1)「三つの躾」を実践できる人となる

当社には創業の精神、経営理念を実現するための心構えとして「誠意、愛情、謙虚」という「三つの章句」があり、これ らを日常の具体的行動に表わした「三つの躾」があります。「三つの躾」とは「あいさつをする」、「はきものをそろえる」、「そうじをする」というごく基本的、当たり前なことから成っていますが、「あいさつをする」ことはよりよい人間関係を築く第一歩、「はきものをそろえる」ことは先々のことを考える気配り、「そうじをする」ことは物事のけじめをつけること、という本質的な意味合いがあります。創業の精神を実現する心構えという以上に、社会人としての基本であり、ぜひ実践できるようになっていただきたいと思います。

(2)一所懸命であれ

私の座右の銘は、「人事を尽くして天命を待つ」です。何事にも全力で一所懸命に取り組むことが大切です。ただ、一所懸命であっても全てがうまくいく訳ではなく結果はさまざまです。もし、精一杯やって結果が出なくても、腐らず、諦めず、次のチャンスに全力で向かえる、そんな人間になってほしいと思います。しかし、チャンスは待っていても巡ってくるとはかぎりません。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざがあるように新たなことにチャレンジすることを恐れず、来るべきチャンスを「虎視眈々」と狙い、全力で一所懸命にぶつかってほしいと思います。

(3)強みを活かし、自ら考え行動し、やり抜ける挑戦者であれ

当社は織物になぞらえ、創業の精神、経営理念を変えてはならない経糸としてきっちりと守り、引き継ぐ一方で、事業内容や方針・戦略というものは、時代の変化に合わせ常に進化させる緯糸としてとらえ、絶え間なく果敢に挑戦を重ね、持続的に成長してきました。今まさに先行き不透明なVUCA(ブーカ:先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態)の時代において入社いただく皆さんにも、「自律性」を備え、自らの強みを武器に果敢に挑戦する人財であってほしいと思います。

本年度、当社は2030年までを見据えた中期経営計画「VISION2030」の2年目となります。キーワードは、「変革と挑戦」であり、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進します。皆さんも新入社員だからと臆することなく、それぞれの配属部門にとっての新たな刺激となり、ひいては、グンゼが「変革」するための活力となっていただくことを期待いたします。そして常に「チャレンジング」な気持ちを忘れずに毎日の社会人生活に臨んでいただきたいと思います。
最後に、「人財は最大の経営資源であり企業の競争力の礎」です。創業者波多野鶴吉翁は「善い人が良い糸をつくる」という考えのもと、何事も率先垂範してきました。社長として皆さんにお伝えしたいのは、「是非私たちと一緒に頑張りましょう。私自身も頑張るので皆さんもそれぞれの立場で頑張りましょう。」ということです。今日から社会人の世界に身を投じた皆さんは、この先厳しいあるいは辛いと思える局面に、幾度となく遭遇することと思います。そのような時こそ、是非自身のキャリアを高める良いチャンスだと捉えて、人事を尽くしていただきたいと思います。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係の方からのお問い合わせ
グンゼ株式会社 
コーポレートコミュニケーション部 広報IR室
TEL:06-6348-1314  FAX:06-6348-4814(担当/野中・柳澤)

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