財務経理メッセージ

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資本コスト重視の経営でGVA向上を実現しフリー・キャッシュ・フローを創出

中期経営計画「VISION 2030 stage1」では、財務戦略上の目標として、強固な財務基盤を維持しつつ、成長事業投資や環境などのサステナブル投資と資本コスト低減との両立により、GVAを向上させることを掲げています。事業部門では、投下資本に対し収益性管理を強化し、収益性の低い資本は縮減する取り組みが重要だと考えています。株式市場からは、株価低位な企業に対してこれまで以上に厳しい視線が向けられるため、資本収益性の改善はもとより、収益成長性の確からしさを訴求する取り組みが一層重要になると認識しています。

GVA・ROE実績、見込み(単位:億円)
2018年度
(2019年3月期)
2019年度
(2020年3月期)
2020年度
(2021年3月期)
2021年度
(2022年3月期)
2022年度
(2023年3月期)
2023年度予想
(2024年3月期)
2024年度目標
(2025年3月期)
営業利益 66 67 46 48 58 75 100
投下資本 1,373 1,342 1,327 1,258 1,331 1,291 1,350
GVA※ -19 -16 -31 -26 -23 -11 全社計黒字化
ROE 3.7% 4.0% 1.9% 2.6% 3.9% 4.15% 6.32%以上
  • GVA(Gunze Value Added)=(NOPAT+配当金)-(期末投下資本(総資産-無利子負債))×WACC
「資本コスト経営」浸透に向けた社内広報の取り組み

capital_cost_management_booklet「資本コスト経営」浸透のために作成した冊子
社内への浸透を図り、社員が一丸となって「資本コスト経営」に取り組むために、2020年度よりイントラネットや社内報を活用し、管理指標であるGVAについて全10回にわたってその概念やその重要性を説明し、内容の理解度向上を図りました。
さらに2022年度は、日常業務と「資本コスト経営」との結び付きや、GVA改善に向けた個々の取り組むべき業務を分かりやすく理解できるシリーズを企画し、紙面で読みたいとの希望を受けて冊子化しました。シリーズ終了後にはアンケートを実施し、理解度をイントラネットで公表するなど、フィードバックしています。「資本コスト経営」を社員がより身近に感じた上で理解を深め、業務の中で実践していけるよう、今後も取り組みを継続していきます。