水資源の保全
方針・基本的な考え方
水は、当社グループにおいて、アパレル分野での繊維の加工、ライフクリエイト分野での樹木の生育をはじめとして、さまざまな形で重要な役割を持っています。
当社グループの生産拠点では、水環境を共有する地域社会との共生をはかるため、環境法令や地域の環境規制よりも厳格な自主基準を設定し、環境排出水の汚染防止管理に取り組みます。
さらに、各拠点の地理的特性や水使用量に合わせ、水の効率利用および循環利用等による持続可能な水資源利用の取組みを推進していきます。
水リスク評価
当社では国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)が提供している「Aqueduct Water Risk Atlas」を活用し、製造拠点立地の水リスクを評価しています。
当社グループの重要拠点が点在する中国および東南アジア地域が水リスクの高い地域であったことから、各拠点の情報を踏まえた詳細分析の検討を進めています。
取り組み
アパレル分野での繊維染色技術改善の事例
肌着、ストッキング、ミシン糸の原料となる繊維の染色加工では、着色や風合いの付与のため多量の水やエネルギーを消費します。
当社では新たな染色技術を導入・確立することで、製品製造あたりの使用水量および消費エネルギー量を大きく削減し、恒久的な環境負荷低減を実現しました。
この染色改善処方は毎年企画される新たな素材・カラーへの水平展開を着実に実施しており、環境負荷低減を継続的に進めています。
プラスチックフィルム分野における水資源の循環活用事例
2023年にサーキュラーファクトリーⓇ(資源循環型工場)に転換したプラスチックフィルム分野の基幹工場である守山工場(滋賀県守山市)では、琵琶湖に近い立地を活かし、豊富な地下水を機械の冷却や空調に活用しています。
使用後に温まった地下水は、暖房の補助熱源としても活用し、その後、温度を下げた状態で再び地下に戻すことで、限りある水資源を無駄にせず、地域環境にも配慮した持続可能な生産活動に取り組んでいます。
外部との協働
地域環境保全活動への参画
当社グループは、行政やNGOの環境保全活動に賛同しており、拠点近隣の水源保全活動へ積極的に参画しています。
一例として、びわ湖や天橋立の清掃活動への参加協力などがあります。
「ゴミゼロ大作戦」への参加 守山市の木浜湖岸で「ゴミゼロ(530)大作戦」が行われ、市民団体や自治会、グンゼも参加しました。