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マスバランス方式のリサイクルハイブリッド収縮フィルム「HCT3」の上市について

2022.12.20

マスバランス方式のリサイクルハイブリッド収縮フィルム「HCT3」の上市について

リサイクル原料比率30%の環境に配慮したハイブリッド収縮フィルム「GEOPLAS®(ジオプラス)HCT3タイプ」を2023年1月から出荷開始いたします。

今回販売を開始するリサイクルハイブリッドフィルムは、マスバランス方式によるケミカルリサイクル原料を30%使用し、日本市場で展開した後にアメリカ並びにASEAN市場へと販路を拡大します。この取り組みは石油由来原料の使用を削減したリサイクルハイブリッドフィルムの第一弾として、市場での普及を推進してまいります。(本社プレスリリースはこちら

今回は、①マスバランス方式の説明、②既存の石化由来フィルムと比較した際の物性 の2点を共有したいと思います。

① マスバランス方式の説明

マスバランス方式とは、原料から製品への加工・流通などの工程において、ある特性を持った原料がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法です。
第三者機関から認証を受けることにより、トレーサビリティが確保されます。
廃プラスチック由来原料をケミカルリサイクルで解重合・モノマー化し、再重合する際に投入量に応じてリサイクル特性を100%割り当てることによって、「リサイクル効果を割り当てられた原料」となります。

 ② 既存の石化由来フィルムと比較した際の物性

今回使用しているマスバランス方式のリサイクル原料は、上流原料のみをリサイクル品に置き換えているため、石化由来原料の構造・性能は変わらないという特徴があります。グンゼのリサイクルハイブリッド収縮フィルムは、収縮性は維持したまま、サステナブルフィルム化を可能にしました。

グンゼでは201912月「プラスチック資源循環基本方針」を制定、プラスチックカンパニーでは2027年までに使用原料の50%をリサイクル及びバイオマスなど循環型原料に置き換え、2030年には100%まで引き上げることを宣言しています。加えて2024年には基幹工場である守山工場を資源循環型工場(サーキュラーファクトリー®※1)とし、プラスチック廃材を出さない ゼロ・エミッション※2を実現する工場へと転換します。この中で異種積層化された自社フィルムを回収し、異種分離と再生技術を確立させ、100%循環型原料の製品化を実現させていきます。

今般リサイクル原料比率30%の収縮フィルムを上市し2024年には投入量を50%まで上昇、2030年には上述技術の活用を通じて循環型原料100%の製品供給を目指します。

1 サーキュラーファクトリー
従来の「Take(資源を採掘して)」「Make(作って)」「Waste(捨てる)」という直線型システムのなかで活用されることなく「廃棄」されていた製品や原材料などを新たな「資源」と捉え、廃棄物を出すことなく資源を循環させる工場の仕組み。
2 ゼロ・エミッション
ある産業から出た廃棄物を別の産業が再利用することで最終的に埋め立て処分する廃棄物の量をゼロに近づける。

 


詳細は担当営業、問い合わせフォームまでお問い合わせください。

 

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