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ピンホールに困っていませんか?PGの提案事例
2022.03.09
ナイロンフィルムは汎用フィルムの中でも角が出来にくく、且つ磨耗性にも優れているため、耐ピンホール性に優れたフィルムとして、
調味液や冷凍食品などに使用されています。
しかしながら氷点下など低温環境ではフィルム自体が硬くなり、輸送中の屈曲磨耗、袋同士の突き刺し等により、ピンホールが空きやすくなってしまいます。
そのため冷凍化でも突き刺しや屈曲磨耗に優れた冷凍耐ピンナイロングレードPGタイプが 様々な用途でご採用が広がっています。
特に「液卵」「調味液」等は業界大手のユーザー様へピンホール問題解決として大変ご好評です。
(PGタイプの物性数値に関しては、製品情報を参照ください)
今回は、PGタイプが採用に至った経緯と具体的な評価の流れをご紹介します。
①調味料メーカーA社の事例
全社的なクレーム件数低減の指示により、顧客からのピンホール
クレームのゼロ化を検討。特に業務用調味液(冷凍)が最も
クレーム率が高いと判明。
A社はグンゼにピンホールの原因分析と改善提案を依頼。
輸送中のピンホール防止策として、PG25で改善が見込まれると判断し、ラミネートサンプルを作成。充填品をグンゼへ送付。
冷凍環境下での振動試験機により再現評価を実施。(35Hz×4時間)
・結果
PG25//LLDPE80に切り替え、ピンホールは激減、A社に対するクレーム件数も半減。
②餃子メーカーB社の事例
容器+トップシール形態の蓋材で慢性的にピンホール発生。
コロナ影響による中食需要増加に伴い、冷凍餃子の販売量も増加。
現行構成はONY15//E.P.30。
顧客からのクレーム頻度も高くなり、B社はグンゼにピンホールの
原因分析と改善提案を依頼。
・改善提案
ピンホール現物を分析したところ、断面写真から
輸送中の内側からの餃子の『突き刺し』と判明。比較評価を実施。
冷凍時の突き刺しに関してPG15で改善が見込まれると判断し、ラミネートサンプルを作成。
充填品をグンゼへ送付。冷凍環境下での振動試験機により再現評価を実施。
蓋材に強制的に触れるように縦置きで評価。(過酷評価)
PG15//E.P.30に切り替え。顧客からのクレームが激減。
今後、フードロス削減のほか、個食化や巣ごもりの影響で、冷凍食品の需要は高まります。
また、環境負荷のため、トラック輸送ではなくモーダルシフトが増えていき、輸送時間が長くなるため、ピンホールの発生はより多くなると懸念されます。
グンゼではピンホールの発生原因と、過去の発生事例をもとに無償で改善策を提案しており、年間100件以上のご相談を頂いております。
お困りごとがございましたら、問い合わせフォームまでお問い合わせください。
※記載されている数値はあくまで測定数値となりますので、保証数値ではありません。