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冷凍耐ピンフィルム「PGタイプ」 ピンホールのご相談

2023.01.30

冷凍耐ピンフィルム「PGタイプ」 ピンホールのご相談

グンゼは、サステナブルな社会の実現に向けてフードロス削減を推進しています。
今回は、近年増加する冷凍食品のピンホール対策に特化した冷凍耐ピンフィルム「HETPAX PGタイプ」が拡大している理由を共有します。

ナイロンフィルムは汎用フィルムの中でも角が出来にくく、且つ磨耗性にも優れているため、耐ピンホール性に優れたフィルムとして、
調味液や冷凍惣菜などに使用されています。
しかしながら氷点下など低温環境ではフィルム自体が硬くなり、輸送中の屈曲磨耗、袋同士の突き刺し等により、ピンホールが空きやすくなってしまいます。
(PGタイプの物性数値に関しては、製品情報を参照ください)

そもそも、なぜ冷凍下になると穴が空きやすいのでしょうか。

①冷凍下でフィルムに穴が空きやすくなる理由

フィルムの原材料である樹脂はある温度以上に加熱すると、分子が運動しやすい状態になり、軟質のゴム状態になります。
そこから冷却していくと分子の運動が制限されて、硬質のガラス状態になります。
このような原理で低温下ではフィルム自体が硬く脆くなり、割れやすく穴が空きやすい状態となるため、特に低温下ではピンホールリスクが格段に上がってしまいます。

常温と冷凍ではフィルムに与える影響がどの程度違うのでしょうか。検証の様子はこちら。

②PGタイプが冷凍下に強い理由

グンゼでは最大7層まで積層可能な 押出技術をもっています。

ナイロン層をあえて2層に分けることで、表層のナイロンは耐磨耗性や耐突き刺しに優れた強靭ナイロン。
中間層のナイロンは低温下でも柔軟性を損なわないナイロンを積層しています。
このように層を分けて異なる性能を組みわせることで、あらゆるピンホールに対応した万能フィルムとなっています。
低温下で過酷試験をした検証の様子はこちら。

【超過酷 回転ドラム冷凍試験】

【超過酷 150cm箱落下 冷凍検証】

③ピンホール対策

グンゼでは様々な観点からフィルムの強度比較を行っており、年間100件以上の相談を頂いています。
重要なのはピンホールの原因を特定し、その原因に沿った強度比較や検証を行うことであり、食品メーカー様と協同でピンホール防止策を進めています。


ピンホールにお困りなことがあれば是非グンゼにお問い合わせください。
パッケージや梱包などあらゆる角度からピンホール対策をご提案致します。
営業(06-7731-5800)への電話、もしくは下記問い合わせボタンからご相談ください。


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