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プラスチック資源
循環戦略の推進

プラスチック資源循環戦略の推進

プラスチックフィルムの製造・販売会社としての責任を果たすために

プラスチックフィルムの製造・販売会社としての責任を果たすために プラスチックフィルムの製造・販売会社としての責任を果たすために

各年度進捗率各年度進捗率

プラスチック分野では、地球環境問題への対応をテーマに循環型ビジネスへの変革を図っています。石化由来から自然由来素材への転換を実現するために再生可能(バイオマス)資源として、2020年度はボタニカルシュリンクフィルムの開発、販売に取り組みます。また引き続きフードロスの削減にも取り組み、食品消費期限の延長や、食品の安全性向上に貢献するフィルムの拡販を強化してまいります。
昨今の海洋プラスチック問題に対する国際的な意識の高まり、新興国におけるゴミ問題の深刻化から使い捨てプラスチックに対する規制強化の流れが加速し、その対応は2015年に国連で採択されたSDGsにおいても求められています。国際的な取り組みが加速している海洋プラスチック問題に対して、プラスチックフィルム包装材料などを製造販売している事業会社としての社会的責任を認識し、グンゼは2019年12月に「プラスチック資源循環基本方針」を制定し、2020年1月には5つ目のグンゼのマテリアリティとして「プラスチック資源循環戦略の推進」を追加し、持続可能な社会の実現に向けて全社的な取り組みを推進していくことを発表しました。これらを実現するため、プラスチック分野の基幹工場を資源循環型工場(サーキュラーファクトリー)にし、2026年の完成を目指します。具体的には、再生可能エネルギー(太陽光発電、地下水利用)の積極活用や最新省エネ技術の詰まった生産工場の建設、ZEB(Net Zero Energy Building)オフィスの建設、工場から一切の廃プラを排出しないゼロ・エミッションを実現し、CO₂の削減に貢献します。ゼロ・エミッション達成に向けて、リサイクルセンターを建設し、生産工程で発生したフィルムの屑を回収~分解~油化し、その油を燃料として発電した電力を生産工程に活用します。将来的には、異種多層フィルムの分離再生技術の確立や、社内外から回収した廃プラを原料再生する技術を確立し、循環型社会の構築を目指してまいります。

メカトロ分野の印刷周辺機器から始まる
新たな挑戦

メカトロ分野 笠松 𠮷雄(左)、木村 弘彦(右) メカトロ分野 笠松 𠮷雄(左)、木村 弘彦(右) メカトロ分野 笠松 𠮷雄(左)、木村 弘彦(右)

各年度進捗率スタッカーバンドラースタッカーバンドラー

スタッカーバンドラー各年度進捗率スタッカーバンドラー

印刷業界で多くご使用いただいているスタッカーバンドラーという機械をご存じでしょうか。これは、新聞や雑誌などの制作過程で、輪転機から排出される紙を整列(スタック)させ、バンドでひとまとめにする装置です。実は、日本で使用されているスタッカーバンドラーの約95%はグンゼ製です。この機械で使用するポリプロピレン製バンドの幅を、現状の12mmから9mmに変更することにより、使用するプラ資材量が25%減量化され、またお客さまの利用後、廃棄される際のプラ資材量も25%削減されるため、環境負荷軽減に貢献することができます。さらに、バンド資材のコストダウンにもつながります。現在、印刷メーカーを中心に納入しているスタッカーバンドラーは約2,000台ありますが、各社のSDGsへの意識の高まりを受け、さらに拡大していくことを目指します。

アパレル分野の資源循環可能な
モノづくりへの取り組み

バイオマス10(%)パッケージ バイオマス10(%)パッケージ バイオマス10(%)パッケージ

各年度進捗率各年度進捗率

グンゼは、アパレル商品において、商品本体とパッケージの両方でモノづくりをしています。パッケージ関連では、植物由来の有機性資源を主原料とするバイオマス10(%)を2019年秋冬期の「HOT MAGIC ADVANCE LABEL」から採用を始めました。主原料であるサトウキビは、その育成段階で光合成によりCO₂を吸収しているため、廃棄物として焼却される際のCO₂排出量をゼロ(カーボンニュートラル)とみなすことができます。今後バイオマス比率を上げていくために、コスト改善を進めるとともに、商品訴求力の低下や購買時の利便性低下とならないよう、技術革新と業界との協働体制を推進します。

ネスレのCSV活動と海洋プラスチック問題対応について社外に学ぶ

2019年10月、ネスレ日本㈱の嘉納未來氏を講師に迎え、「グンゼグループCSR研修会」を開催、廣地社長以下CSR推進メンバー70名が参加しました。グンゼでCSR重要課題に掲げている「プラスチック問題」について、具体的な取り組み事例など、最新の動きをご紹介いただきました。特に、外袋の紙製化などプラスチックパッケージ問題への取り組み状況について理解を深めました。海洋プラスチック問題は一朝一夕に解決できる課題ではありませんが、それぞれが自分自身の課題として方向性を見出していくべきであるとの認識を強くしました。