QOLの向上への貢献

2018年4月、「コラーゲン使用人工皮膚ペルナックGプラス®」※の医療機器承認を取得しました。人工皮膚は一般的にコラーゲンで構成されており、やけどや傷などで皮膚が欠損したところに使用します。傷に貼ることで私たちの体にある細胞や毛細血管が人工皮膚へ侵入・増殖し、徐々に真皮のような組織に置き換わり治癒します。従来の人工皮膚では難治性潰瘍、特に糖尿病性潰瘍への効果は十分ではありませんでした。日本の糖尿病総患者数は約329万人（平成29年厚生労働省患者調査）と推計されています。糖尿病になると、血流の悪化などで脚に治療が困難な皮膚潰瘍を生じやすく、壊死が進むと切断のリスクもあり、新しい人工皮膚が求められていました。そこで当社製品「ペルナック®」にゼラチンを追加することで、治癒促進効果のある線維芽細胞増殖因子を吸着・徐放する人工皮膚「ペルナックGプラス®」を京都大学医学研究科形成外科と共同開発しました。京都大学にて行われた医師主導治験では、本製品と線維芽細胞増殖因子を併用することにより、これまで治療に難渋していた糖尿病性潰瘍を含む難治性潰瘍にも効果があることが確認され、脚切断というQOL低下を防ぐことも期待できます。本製品は幅広い領域に応用できる特性をもっており、皮膚再生分野以外への発展も期待されています。そうなれば、もっと多くの患者様のQOLの向上につながるでしょう。

• ※ペルナック Gプラス®の承認内容に、線維芽細胞増殖因子との併用による効能、効果は含まれていません。

足に関わる商品開発の仕事に従事し、社会課題を解決したいと考えている企業や有志が集まり発足した任意団体。お客さまの健康に直結する「足にまつわるビジネス」をテーマに、民間企業が定期的に集まり、事業創造を目指しています。

グンゼスポーツ吹田健都店は、北大阪健康医療都市（愛称：健都）開発プロジェクトのフィットネスクラブとして2018年11月にオープン。健康に「気づき」「楽しみ」「学べる」をクラブコンセプトに掲げて全スタッフが地域の予防医療や健康づくりの推進活動に積極的に寄与してまいります。また、行政や医療機関、関係企業と連携することにより人々のQOLの向上に相乗効果を創出したいと考えています。

グンゼスポーツ富山レガートスクエア店では、官民連携による健康講座を定期的に実施しています。親子向けには、産後の腰痛予防や腰痛緩和のためのストレッチ指導など、今後も地域住民や施設利用者向けにQOL向上を目的とした健康講座を開催してまいります。

グンゼスポーツ枚方店では、市内在住の65歳以上の高齢者を対象にカラダの歪みや日常動作の改善、QOLの向上を目的とした運動教室を週1回2ヶ月にわたり、開催しました。枚方市役所・地域包括支援センターと連携をはかり、介護予防・生活支援サービス事業の取り組みの一環として今後も協力を続けてまいります。